Di2バッテリーをダウンチューブ下に変更しました

重心の最適化を狙ってDi2バッテリーをシートポスト内からダウンチューブ内に変更しました。

目次

重心の最適化について

ロードバイクの重心の高さについては、重心が低いほどコーナリング時の安定性やバイクを振ったときの軽さが増します

また直進しているときでも車体は左右に揺れているので少なからず効果はあります。

ボトルケージ低重心化の記事はこちら

重心の前後位置についても、ロードバイクは重心が後方に偏りがちです。

前後バランスも偏りが少ないほうがコーナリング時の安定性が増します

Di2バッテリーの一般的な収納個所はシートポスト内です。

シートポストはサドル・ハンドルの次に高い位置にあります

また前後位置に関してはどのバイクもBBより後方で、比較的後ろの方にあります

R9200系・R8100系のバッテリー重量は52gです。

(アダプター入れると61g)

微妙~に重い・・

高い位置にあるので力学的には大きく作用するハズ・・

サドルを軽いものに変えるとバイクを振ったとき効果を感じますしね。

フレームについて

CANYON facebookより

最近のDi2専用フレームはバッテリーをアダプターに固定しダウンチューブ下部にボルトで固定したり(Canyonなど)、フロントディレイラー台座と一緒にダウンチューブ内に固定したり(sekaなど)するものがあります。

私のELVES VANYARリムブレーキ機械式変速・電動変速(以下Di2)兼用フレームで、Di2バッテリーはシートポスト内に収納することを想定し作られています。

elves vanyarバラ完の記事はこちら

なのですが、ひっくり返してBB下を見てみると機械式ディレイラーケーブルをガイドするためのプラスチックパーツがはめ込まれており、簡単に取ることができます。

このパーツを取ると幅24mm、長さ45mmほどの穴があり、BBを取り外せばこの穴からダウンチューブ内にアクセスできます。

今回BBを外してここからバッテリーを挿入します。

BBとバッテリーを取り外す

クランクとBBを取り外しました。

VANYARのBBはBB86規格でBBケース同士がネジで中央に引き込まれてゆき圧入されるタイプです。

ベアリングだけジェイテクトのものに交換してあります。

BBのベアリングを交換した記事はこちら

ダウンチューブ内です。

中は綺麗でバリ等もほとんどありません。

飛び出ているのはボトルケージのメスネジです。

いままでのDi2配線はこんな感じです。

配線方法の記事はこちら

シートポストを引っこ抜いてバッテリーを取り外します。

ほとんどのフレームがこのパターンですね。

先に書いたとおり、バッテリとシートポストアダプターで61gでした。

使用するアイテム

ワックスがけ用スポンジ超強力両面テープです。

ワックスがけ用スポンジは直径10cmほどで3個入り129円でホームセンターで購入、1個約5gでした。

洗車スポンジでは密度があるのか硬過ぎます、ワックスがけ用というのがミソ。

両面テープはAmazonで買ったものです。

ゲル状のテープに強力な接着剤が付いています。

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加工して取り付ける

スポンジを加工します。

このまま圧縮するにはボリュームがあり過ぎるので少し断面を減らしてからバッテリーを差し込む穴を開けます。

2個作ります。

バッテリーに両面テープを貼り付けたらペンパイナッポーアッポーペンします。

両面テープの剥離フィルムを残し、スポンジを挿してからフィルムをはがして接着するとうまくいきます。

走行時の振動などでバッテリーが下部にズリ下がったときにBBと接触して音が鳴ると嫌なので適当な硬質フォーム(ガラスコーティングを塗り延ばすスポンジの持ち手の部分)を下部に貼り付けておきました。

ガラスコーティングとスポンジの記事はこちら

穴から入れていきます。

穴は幅24mm、バッテリーは17mmスキマは7mmしかありません

左右あわせて7mmの隙間にスポンジを下部と上部に分けて押し込んでいきます。

Di2のケーブルはスポンジの切り込みに挟み込むとフレームから浮かしてセットできます。

まぁほかのどこかであたるんですけどね・・

入りました。

結構キツめで走行の振動でズリ下がってくることはなさそうな感じです。

BBとクランクを戻したら、最後にBB下の処理をします。

もともと付いていたディレイラーケーブルガイドのプラスチックパーツでは水が入るのでラッピングシートで完全防護します。

色が違うけど裏返さないと見えないということで・・

ラッピングシートが出てくる記事はこちら

ヒートガンを使えばシワなしでパッツンパッツンに綺麗に貼れます

ヒートガンはほかにもいろいろ使えて便利です。

ヒートガンが出てくる記事はこちら

下から水が抜けなくなりますがシートポストからの水の侵入は下記記事の方法でシャットアウトしていますのでたぶん大丈夫です。

まとめ

こんな感じでダウンチューブ内にセットできました。(イメージ)

実際は端子上向きでBBギリギリの位置に入っています。

というわけで、バッテリーがシートポスト内あったときと比べて61gの重量を下方に30cm、前方に15cm重心を移動させることができました

6/7追記

ビワイチしてきました(150kmくらい)

平坦では違いがまったくわからず・・

無駄に立ちこぎを何回もしてみたのですが、少し違いがありました。

いや少しじゃないか・・結構違う

サドルを軽いものに変えたときほどではないですがバイクの振りは少し軽くなりました。

それ以上にフラフラせずにどっしり安定している気がします。

今まではヒラヒラした感じで立ちこぎでまっすぐ進めませんでしたが、だいぶん安定して進むようになりました

高い位置で-61g低い位置で+61gで違いが大きいからかもしれません。

低重心化の効果おそるべし・・

理屈的には直進安定性やコーナリング安定性が増すみたいですが攻めた走りはしないので私にはわかりません。

そういえば白線の上をキープできる時間がいつもより多かったかもしれん・・

重心の低いディスクロードは理屈的にも優秀なんですね。

おしまい

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