KICKR COREとスパイダー型パワーメーターのパワー出力の差がどれくらいか一度確かめておこうと思い、デュアルレコードを取ってみました。
デュアルレコードってなに?

スマートトレーナーとバイクに付けているパワーメーターの両方のパワー値を記録することです。
両方を比較することでパワー値の差がどれくらいか確認することができます。
ZWIFT公式の世界リーグ戦Zwift Racing Legue等では必須となっています。
(他にも身長や体重等のデータの提出も必要です)
スマートトレーナーとパワーメーターのキャリブレーション

記録の前にスマートトレーナーとパワーメーターのキャリブレーションを行います。
1.スマートトレーナーのキャリブレーション

スマートトレーナーはwahoo KICKR COREです。
KICKR CORE Zwift Oneを導入した記事はこちら

KICKR COREは以前までは手動でスピンダウンキャリブレーションが必要でしたがファームウェアアップデートにより自動になりました。
念のためwahooアプリでKICKR COREに接続しファームウェアを最新版にしておきました。
2.パワーメーターのキャリブレーション

バイク側はスパイダー型パワーメーターのSigeyi Axoを使用しています。
こちらもオートゼロリセット・温度補正が付いているので手動操作は不要です。
接続するとEdge840が「キャリブレーションしますか」と聞いてくるので一応しておきました。
パワーメーターじゃないけどクランクの記事はこちら

ZWIFTでライドする

できるだけパワー値に緩急があるライドの方が比較対象として好ましいと思います。
今回はレースではないですがTour de Zwift Stage2を選びました。
クランク側、Sigeyi Axoのパワー値はGarmin Edge840で記録します。
比較する時間範囲は後でZwiftPower上で調整するのでスタート前から記録しておきます。
ライド開始、できるだけ先頭集団に付いていきます。
先頭集団の人たちは坂になるとPWR5~6倍とかで登っていきますが、オラオラしているわけではなくシンプルに速いだけの人たちです。
この人たちにとっては「ちょっと踏むかな~」程度、ギリギリ付いていける強度なのでなんとか付いていきます。
実は正月明けから体調を崩し、バイクに乗るのは11日ぶり・・脚はフレッシュですが心拍がぜんぜんついてきません。
しかも炭酸水を飲んだせいか途中でモーレツにお腹が痛くなり一時離脱・・腸が刺激されたんですかね~
ヘロヘロでしたが1時間10分かけて完走、あーしんど。
体調管理は大事だよ~

千切れましたTT なまった身体にインターバルはキツい
Zwift Powerで比較する


Zwift PowerのProfileページのAnalysisをクリック
次の画面で右側にあるCreate New Data Setをクリック

図のとおり選択・入力をしたらCreate Data Setをクリック
※アクティビティを非公開にしている人はアクティビティが表示されないので注意
※ここの設定はデータ作成後も変更可能です
GarminのfitファイルはGarminConnectアクティビティ内右上、歯車のファイルのエクスポートからダウンロードできます。


Time shift and cropを押して時間のズレのとデータの範囲を調整します。
上の図ではGarminの計測データしかない部分も含めて計算されているのでSigeyi AxoのAverage・Normalised・MaximumPowerのズレが大きくなっています。
下に表示される大事なCritical Power(一定の時間内の最大平均ワット数)もズレますので範囲の選択は必須です。
グラフを拡大して確認しながらStart fromの数字を調整し、要らない部分を範囲から省きます。
なお両データの時間のズレはデータには影響しないはずですがグラフを拡大したときに見比べやすいので合わせておきました。

調整後はこんな感じになりました。
綺麗に一致しています。
グラフを拡大してもグッと踏み込んだ時以外は大きな差はありませんでした。


Critical Power(一定の時間内の最大平均ワット数)です。
実はこっちが大事です。
こちらのグラフもピッタリ一致。
1秒だけ差が大きいですが他はほとんど差がありませんでした。
ということで
KICKR CORE・Sigeyi Axoどちらも優秀ということになりました。
とりあえずどちらもハッピーパワーメーター(実際より高い数値が出るパワーメーター)の可能性はかなり低いので安心しました。
良かった!
おしまい
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