私のELVES VANYARはリムブレーキ仕様でワイヤー類は一部露出する非フル内装仕様です。
非フル内装でもできるだけスッキリさせる小ネタをいくつかを紹介します。
ニッチな内容ばかりです。
他のバイクのことはわからないのですが似たような加工はできるかもしれません。
標準的な配線と今回行う加工

ELVES VANYAR(リムブレーキ)をDi2仕様で組み立てる場合、一般的にブレーキケーブルとDi2ケーブルは上図のような配線になります。
ハンドル中央下部から黄色マル(写真は右側ですが実際は左側)の部分までDi2ケーブルが露出します。
Di2ケーブルの上にはリアブレーキに繋がるブレーキアウターがあるので線が2本になってしまい、見た目がスッキリしません。
よって黄色マルの穴を使用せずDi2ケーブルとブレーキアウターを”ひとまとめ”にしてトップチューブからフレームに挿入させる加工を行います。
アウター受けを加工する

ELVES VANYAR(リムブレーキ)のフレームセットには2種類のブレーキアウター受けが付属します。
どちらもプラスチック製で爪が付いておりフレームの穴にパチンとはめるタイプです。
1つはワイヤーが通る細い穴が開いていてブレーキアウターを受け、フレーム内にワイヤーだけを通すタイプ(一般的なタイプ、ワイヤー外装と原理は同じ)
もう一つはアウターと同径の穴が開いていてフレーム内にアウターごと通るタイプ(フルアウタータイプ)です。
ブレーキアウターは日泉ケーブルのウルトラライトブレーキアウターを使用しています。

今回はフルアウタータイプの穴の横にDi2ケーブルが通る穴を追加で開けます。
(必然的にフルアウターになります)
ミニルーターや細い棒ヤスリでアウター受け内の外側を削ります。
新型Di2ケーブルは細いので径3mmくらいの溝ができればOKです。
おまけ
この部品ですが、パチンとはめてもツバとフレームの間に隙間ができるうえ「遊び」があるのでカタカタ動きます。(前後2箇所)
今回フルアウターなので関係ありませんが、フレーム内にワイヤーを通す場合はブレーキを引くたびにカタカタ動いてレスポンスが悪くなります。
私はこのツバとフレームの間に自己融着テープを伸ばしながらグルグル巻いて遊びを無くしています。
隙間も無くなり見た目も良くなるのでおすすめです。
ケーブルをまとめる


リアブレーキに繋がるブレーキアウターとDi2ケーブルを熱収縮チューブでまとめます。
私はクリアー7mmを使用しましたが後半かなりキツかったので8mmの方が良いと思います。
先にDi2ケーブルを通してからブレーキアウターを挿入します。
チューブの収縮にはヒートガンがおすすめ、というかライターは無理だと思います。
ちなみにベルはギザ ミニ クリップ ベルです。
前面からだとライトで隠れる位置に付けられるのでリムブレーキにおすすめです。
ハンドルはボントレガー Aeolus RSL VR-C、ケーブルをまとめられてステム下がスッキリします。
Di2スイッチで操作できるライトの記事はこちら

ダウンチューブの穴をふさぐ

もともとDi2ケーブルが通るはずだったダウンチューブ上の穴をふさぎます。
いちおうフレームセットにはこの穴をふさぐゴム製のグロメットが付属します。
ですがこのグロメット、黒くて大きくて出っ張るので結構目立ちます。
穴の部分のフレームカラーが黒だと目立たなくて良いかもしれませんが、私のフレームカラーはトランスパレントレッド、ここは位置的にも目につきやすいので同色のシートでふさぎます。(左右2箇所)
今回車用のシートを使用しました、艶消しやカーボン調もあります。
リアディレイラー用にグロメットを加工する

通常は2.アウター受けを加工するで使ったプラスチックの部品を取付けてDi2ケーブルを通すのだと思います。
でもその方法だと穴の径が大きいのでDi2ケーブルはスッコスコで「ケーブルの出」を調整できません。
よって4.ダウンチューブの穴をふさぐで付けるはずだったグロメットを加工します。
加工といってもカッターでDi2ケーブルがギリギリ通る切り込みを入れるだけです。
これでケーブルの出を調整してクイックリリースに当たらないかつリアディレイラーへの最短のルートにセットすることができます。
防水性もグロメットの方がプラ部品よりも良いですしね。
プロテクションフィルムを貼る(おまけ)


ヘッドチューブ・チェーンステー・シートチューブに傷防止用のプロテクションフィルムを貼ります。
・ヘッドチューブはハンドルを切った際、3.ケーブルをまとめるでまとめた線でフレームが傷付くのを防ぐため。
・チェーンステーはホイール交換時に垂れ下がったチェーンでの傷を防ぐため。
こちらはぐるっと1周貼ってあります。
・シートチューブはリアブレーキを引いた際に動いたアウターでの傷を防ぐためです。
適当な大きさにカットし、接着面を霧吹きで濡らして貼るだけで簡単に施工できます。
曲率が大きい場合はヒートガンで温めて伸ばしながら貼れば対応できます(BB周りなど)
ケーブルだらけの妻のロードバイクにも貼ってあります。
頑張ればトップチューブ・ダウンチューブ全体とかに貼ることもできますが難易度が高くおすすめしません。

まとめ



最近のディスクブレーキ車のようにフル内装は無理ですが、かなりスッキリしたのではないでしょうか?
ケーブルルーティングが独特なCaneCreekEEbrakeと相まって全面投影面積が小さくなって良い感じです。
いろいろ自分で考えて試してみるのも面白いですね。
おしまい
コメント
コメント一覧 (2件)
お久しぶりでございます。
いつも楽く拝見させて頂いてます。
僕のelvesbike vanyarもブレーキアウターとDi2ケーブルを同じようにしています。
使用しているのは熱収縮チューブではなくFLチューブを使ってます。
フレームカラーがカメレオンレット&ブラックなので黒系の物を使用してます。
FLチューブはFL-3は最小径は約2ミリで最大径約は8ミリまで太くなります。
RDのEケーブルもチューブチューニングしてます。少し安心出来ます。
参考までに。
ヒロさん
いつもご訪問いただきありがとうございます。
同じ仕様の方がいるとは嬉しいです。
FLチューブはケーブルを通しやすそうでいいですね。
RDのEケーブル保護とはかなりマニアックなカスタム・・
かなりこだわっておられますね!