今までフロントライトはハンドル下のマウントに付け、トンネルの前後でボタンを押して点灯消灯を行っていました。
ライトのボタンまでは片手をハンドルから離し、上体を下げて手を伸ばさないと届きません。
もっとスムーズに点灯消灯の操作ができないのかを考えていました。
光量も十分でDi2スイッチで操作ができる、値段が手ごろなライトを見つけたので購入してみました。
購入したライト


・Magicshine EVO 1700SD Shimano Di2 Compatible Bike Light
アリエクスプレスでも売っています。
1100LMモデルはDi2対応モデルはありません。(このサイズが欲しかったなぁ)
・主な性能
・最大出力1700ルーメン
・ロービーム・ハイビーム切り替え
・4000mAhの高容量バッテリー
・Di2でのライト操作
・アルミハウジングIPX6防水
・重量151g
公式youtube
内容物

・本体(GoProマウント付)
・本体操作説明書(日本語あり)
・アプリ操作説明書(日本語あり)
・USB-Cケーブル
本体重量は実測154gでした。
ガンメタルカラーのアルミ製でガラスレンズ、斜線がアクセントとなったボタンやレンズ周りのメッキ等かなり手の込んだ作りでチープさは一切感じられません。
定価約100ドルのライトなのでしっかり作られている感じです。
ライトモードと照射可能時間

モード | ロービーム | ハイビーム | フラッシュ | |||||
低 | 中 | 高 | 低 | 中 | 高 | デイ | ナイト | |
ルーメン(LM) | 200 | 400 | 800 | 400 | 800 | 1700 | 0-1700 | 400-1700 |
照射可能時間 | 11.0h | 5.3h | 3.0h | 6.0h | 3.0h | 2.0h | 5.0h | 3.3h |
私はロービーム(高)とフラッシュ(デイ)で運用します。
照射可能時間は今まで使っていたSHARKODIN(4500mAh・1500LM)とほとんど変わりません。
私には十分な性能です。
フラッシュ(デイ)の照射可能時間が少し短いですが、これはアプリで光量を絞ることで延長可能です。
フラッシュの間隔は1秒間隔の1点滅ですがこれもアプリで変更可能。
このことについてはあとに書きます。
Di2との接続とボタンの割り振り

Di2へはサイコン等を介さず直接接続します。
ガーミンのサイコン上での設定とは別ものです。
サイコンと違いEvo1700SDのボタン操作方法は変更できません。(チャンネルの入れ替えは可)
ガーミンのサイコン操作にD-FLYチャンネルを割り当てている場合はどちらも動いてしまいます。
私は左レバー奥スイッチををD-FLYチャンネル1に設定しています。
D-FLYチャンネル2は使用しません。
フードボタンは以前位置を変えてリアの変速にあてているため使いません。
※フードボタンの位置を変えた記事はこちらです。

Evo1700SDとのボタン割り当てとEdge840のボタン配置一覧です。
オレンジの部分しか使いません。
D-FLY-Ch1 | D-FLY-Ch2 | |||||
1回押し | 2回押し | 長押し | 1回押し | 2回押し | 長押し | |
Edge840 | ページ送り | なし | なし | なし | なし | なし |
Evo1700SD (変更不可) | 低・中・高 切替 | 切替 | ローハイライト on/off | 最大出力 1700LM | フラッシュ 切替 | ライト on/off |
アプリケーション


ロービーム・ハイビームのそれぞれの設定を変えることができます。
この設定を行うと光量(低・中・高)の切り替えはできなくなります。
ロービームで4パターン、ハイビームで4パターンとかも可能です(誰もしないか・・)
その場合は低・中・高切り替え(1回押し)でパターン変更ができます。
モードは点灯・SOSのモールス点滅・かなり短い点滅(パッパッパッ)・2回点滅(パパッ・・パパッ)の4つから、出力は1%刻みで1から100%までで設定可能です。
私は「light 2」(ハイビーム側)を2回点滅・25%出力で設定しました。
2回点滅の方が標準の1回点滅よりも視認性が良く、25%出力でも400LM程度と十分な光量があることなどからこの設定にしました。
照射可能時間も標準のデイフラッシュは1点滅で5時間なので2点滅の25%出力なら計算上は10時間は大丈夫かな?
ペアリングと取付け

1.ペアリング
レバーのボタンを1回カチカチしてDi2を起動状態にし、リアディレイラーの近くでEVO1700SDのボタンを長押しします。
接続状態になるとライトを切っても48時間つながりっぱなしになります。
そして48時間後に接続が解除されると再度ペアリングしないといけません。
なんとEVO1700SDの記憶は2日しかもちません!
主電源みたいなものと考えたほうがよいようです。
なおE-TUBE PROJECT CyclistアプリでDi2に接続するとEVO1700SDとのペアリングは強制的に解除されますので再度ペアリングが必要です。
2.取付け
GoProマウントをボルト・ナットで取付け、角度を調整したらあとは正面のボタンを押しながら後ろに引くだけで着脱できます。
ペアリングするために毎回取りはずす必要があるのでこの機構は便利です。
「遊び」もまったく無くガーミンマウント方式よりもしっかりしています。
私の設定と実際の操作

1.私の設定
アプリにてロービーム側(light1)を100%点灯に、ハイビーム側(light2)を25%2回点滅に設定しました。
ローハイ1つずつしか設定していないので低・中・高の切り替え(1回押し)はどちらも機能しませんのでガーミンのページめくりに使用します。
2.実際の操作
走行時はハイビーム(light2)を25%2回点滅にしておき、トンネルに入ったらDi2スイッチを2回押してロービーム(light1)を100%点灯に切り替えます。
レバー奥のスイッチは大きくて押しやすいのでらくらく操作可能です。
明るさと照射範囲

ロービーム・高の800LMで照射。
前から来た歩行者や対向車が眩しくない角度に設定。(「かがんで覗き込むと眩しい」くらい)
丸形ライトと違うのは照射範囲が四角いこと、照射範囲全体が均等に明るいことです。
光が直線的で照射範囲だけが明るい印象を受けます。
あと・・
ハイビームのデイフラッシュが優秀です!
通常のライトもだいたいデイフラッシュモードがついていますが照射方向までは変えられません。
このライトは夜間照射は対向車に眩しくないようにロービーム、昼間はアピールに適したハイビームフラッシュという2パターンを簡単に切り替えられるところが優れています。
総評

実際の走行で使用しましたがかなり快適です。
今まで使っていたSHARKODIN(1500LM)と比べると少し暗いですが必要十分と感じました。
点滅に切り替わったことを確認するためにトンネルを出る少し手前で点滅に切り替えるのがコツです(ライトつけっぱなしを防げる)
私のサイコンは地図、速度等のリアルタイム情報、走行距離等のサマリーの3ページだけなのでページ送りだけで十分ですが、複数ページを使用している方は工夫が必要ですね。
おしまい
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