サイクルコンピューター(以下サイコン)買い替えにあたり
「スマートウォッチのForerunner965はほぼサイコンと同じことできるし、睡眠とか心拍変動とかもモニターできてお得だし、サイコンいらないんじゃない?」
と思って買ったけど後々やっぱりサイコン(Edge840solar)も買った私がそれぞれの長所・短所を比べてみました。
それぞれのかんたんな説明

・Forerunner965
ガーミンのフラッグシップランニングスマートウォッチです。
モデル名はランナーですがランニング専用モデルではなくロードバイクトレーニングにもしっかり対応しており、最新のガーミンのサイコンとほぼ同じ機能が搭載されています。
・地図内蔵
・GNSSマルチバンド
・光学式心拍センサー
・1.4インチAMOLEDディスプレイ(タッチパネル)
・GarminPay/Suicaタッチ決済
などの機能が搭載されています。
2023年4月に発売された最新型です。(記事執筆時)
・Edge840solar
ガーミンの中堅サイコンです。
1050(ハイエンド)、840(タッチパネル+物理ボタン)、540(物理ボタンのみ)の3種類があり1050と840は稼働時間が延びるソーラー充電機能付きモデル(solar)があります。
こちらも2023年4月に発売された最新型です。(記事執筆時)
Forerunner965・Edge840solar 両方にある機能


サイクリストがよく使用するものの抜粋です
1.おすすめワークアウト
現在のトレーニング状況に応じてワークアウトを提案してくれる機能。
「今日はL2で1.5時間ね」とか提案してくれます。
2.トレーニングステータス
現在のフィットネスの状態を表示してくれる機能。
プロダクティブ(フィットネスレベル上昇中)・キープ(維持)・リカバリー(回復中)・ディトレーニング(トレーニング不足)・オーバーリーチ(やりすぎ)など。
私はプロダクティブとキープになってることが多いかな?
3.短期的負荷
現在の負荷の状態が最適な範囲のどこら辺にあるかを教えてくれる機能。
最適な範囲で上げていくと調子を崩さずに済みます。
下回ると身体がなまるということですね。
4.トレーニング負荷バランス
無酸素・高強度有酸素・低強度有酸素の現在のバランスと最適な範囲を教えてくれる機能。
インドアライドばかりしてると低強度不足になりがち、実走ロングしないと・・
5.サイクリングVO2MAX(最大酸素摂取量)
バイクアクティビティからVO2MAXの推定値を算出してくれる機能。
私は70くらいでゲージ振り切ってます、上位1%?そんなことはないと思う・・
6.トレーニング効果
行ったトレーニングが無酸素運動能力・有酸素運動能力の向上にどれだけ効果があったか教えてくれる機能。
ちょっと踏んだくらいじゃ無酸素運動の数値は上がりません。
7.サイクリング能力分析
無酸素・有酸素・有酸素持久力の能力の割合を表示してくれる機能。
脚質(クライマー・スプリンター等)も表示されます。
私は全部の割合がいっしょくらいでクライマー判定です。
8.サイクリングダイナミクス
デュアルセンサーのGarminのパワー計を接続すると左/右バランス・パワーの向き等を表示できる機能。
クランクのまわりに矢印がいっぱい出るやつです、使わないかな・・
9.リアルタイムスタミナ
アクティビティ中のスタミナを%とゲージで確認できる機能。
ふだん走ってる人なら感覚でわかる気がする、使ってません。
10.ClimbPro(クライムプロ)
クライム区間に入ると坂の勾配・距離がグラフィックで表示される機能。
ペース配分ができて良いです、斜度はそこまで正確ではないです。
11.暑熱と高度への適応
暑さと高度に体がどれだけ適応したか教えてくれる機能。
真夏は走らないので使ってません。
12.Variaレーダー・Variaライトとの接続
リアビューレーダー・カメラ・ライトに接続し表示する機能。
※Forerunner965はカメラ接続不可
Variaシリーズ持ってないので使ってません。
新型Varia出たら欲しい!
13.スマートトレーナー操作
スマートトレーナーでコース走行・ワークアウト・勾配設定・負荷設定が行える機能。
仮想のコース上を走れます。サイクルトレーナーの勾配・負荷はコースの状況に応じて変わります。
ちなみにGrowtacのトレーナーを持っていれば同じことがGrowtacのアプリでできます。
バーチャルビワイチ挑戦するかな・・
Forerunner965 にしかない機能

Forerunner965は光学式心拍センサーで常時心拍データを得ているので、主に平常時(睡眠時含む)の心拍データがないとわからないものとなっています。
1.Body Batteryエネルギーモニター

心拍変動、ストレスレベル、睡眠、活動レベルから身体的エネルギーの残量を測定・表示する機能。
フィットネスレベルが上がるとなかなか減らなくなります。(妻はすぐ減ります)
5~100で表示、徹夜するとずっと5のままです。
2.睡眠スコア


睡眠レベル(深い・浅い・レム・覚醒)をモニタリングし0~100で評価してくれる機能。
一番使っている機能、睡眠時間以外は自分じゃわからないですからね~
Apple Watchとかにも付いてますね。
3.HRV(心拍変動)

心臓の 1 拍ごとの拍動の長さの変化を測定し、体調の良し悪しを教えてくれる機能。
HRVが高い状態は副交感神経が優位で、トレーニングと回復のバランスがとれています。
HRVが低い状態はストレスが高く体調が悪い、トレーニングし過ぎの可能性が高いことを示しています。
これも一番使っているすごく使える機能、だいたい調子が悪いときはHRVがアンバランスになっています。
炭酸泉に入ると睡眠スコアとHRVが上がります。
※炭酸泉の記事はこちら

Edge840solar にしかない機能

1.コースを地図上に常に表示

ナビゲーションを使用しないときにコースを地図上に常に表示させておく機能。
だいたいのコース概要が知っている場合、私はナビゲーションは使わずこの機能でコースを表示させて走ることが多いです。
表示色は数種類から選べます。(明るい緑が見やすいかな)
ナビより読み込みが早く、走行中にピコピコ鳴らないので気に入っています。
Forerunner965のナビはなぜか調子が悪く、「スタート地点に戻れ」を連発するのでこの機能が欲しかったのですが搭載されていません。
2.Di2のD-FLYスイッチでの操作
Di2のスイッチでページ送り・一発地図表示・一発高度表示・ラップタイム計測・スクリーンショット等が行える機能。
以前まではフードスイッチが付いていない105Di2は利用できませんでしたが、2024年5月のアップデートでフロントのギアチェンジが1つのスイッチに集約できるFRONT SHIFT NEXT機能が追加されたことによりフードボタン以外のスイッチも割り当てられるようになり、105Di2でも使用できるようになりました。
これは便利、でもフードボタンちょっと押しにくい・・・
3.ClimbPro 2.0
コースナビゲーション中でなくてもClimbProが作動する機能。
以前までのClimbProは先にコースを読み込んでナビゲーションしながらでないと作動しませんでした。ClimbPro2.0はフリー走行中でもリアルタイムで走行ルートの先にあるクライム情報を読み込んで作動します。
作動するクライムのレベルを選ぶこともできます。(緩いクライムは省くなど)
むちゃくちゃ便利、初めて走るルートの時は特に重宝します。
Forerunner965 だけじゃダメだったのか




確かにForerunner965はサイコンと同じ地図表示やパワー・速度、クライムプロの表示までできます。
でも・・・
走りながらじゃ地図がぜんぜん見えないんじゃーー!
(速度とパワーくらいなら表示項目を減らせば見えます)
AMOLEDのディスプレイは高解像度で発色も良くEdge840の何倍も綺麗なんですが、走行中にチラッとみて判別するのはまず無理です。
近頃ロードバイクを車載して遠方まで行き、知らない道を走ることが増えました。
Forerunner965の地図は見ずらいので度々止まってスマホの地図で確認、を繰り返してしましたが非常に煩わしくEdge840solarを購入するに至りました。
上記が一番大きな理由ですがD-FLYスイッチで画面操作できたり、ClimbPro2.0を使ってみたかったりというのも理由の一つではあります。(使ってみたかった、せっかくDi2ですし)
Forerunner965 は買いなのか

買いです。
スマートウォッチ最高!
もうGショックにはもどれません。
睡眠モニター・HRVはもちろん、Forerunner965に限りませんがスマホと接続してアプリの通知がバイブレーションと表示で確認できるのがめちゃくちゃ便利です。(通話はできません)
ZWC Crit Raceが20:00から始まるよ~そろそろ会社出ないと間に合わないよ~とかも通知されます。
地図表示の問題があるだけで走行ログもサイコンと全く同じデータが取れます。
走行中に地図見ない、走行データだけ取れればいいという方はサイコンよりもこちらを買った方が絶対に幸せになれます。
安くはないですが使っている時間が長いので元は取れるとガジェットだと思います。
Edge840solar は買いなのか

知らない道を走ることが多くて地図やパワーなどを走行中に確認したい、かつ2.で書いたガーミン独自の機能を使用したいという方は買いかもしれません。
走行中の地図とパワーの確認は他社の廉価なサイコンでも可能ですが、2.で書いたガーミン独自の機能はガーミンのサイコンかスマートウォッチが無いと使用できません。
通常、ガーミン製品を持っている人はガーミンの管理アプリGarminConnectを使用します。
GarminConnectでは2.で書いた機能のデータも確認できます。
GarminConnectは他社のサイコンのデータやZwiftの走行データも取り込むことができますが、その場合2.で書いた機能のデータの一部が表示されず、アプリとガーミン製品とを同期させると表示されるようになっています。
ガーミン製品を持っていない人には機能を使わせないよ、ということですね。(アプリは無料)
よって、これらの機能を使いたい人はガーミンのサイコンかスマートウォッチを買う必要があります。
値段が高い・・使う頻度を考えるとコスパはちょっと微妙・・・
余裕がある人は買ってもいいじゃないでしょうか。
おしまい
故障時の対応が楽なので公式ショップで新品を買うのがおすすめです。
私はいつも楽天公式ショップで購入しています。
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