私のロードバイクはリムブレーキ、妻のロードバイクはリムブレーキで機械式変速です。
ブレーキとディレイラーの変速の為のインナーケーブルとアウターケーブルは日泉ケーブルのものを使っています。
ディスクブレーキ・Di2化で出番が少なくなってきているケーブルですが、純正品から交換すると変化を体感できるとても良いケーブルですので紹介します。
SP31スペシャルステンレスインナーケーブル 仕様と価格

日泉ケーブルは昭和23年(1948年)創業の大阪府岸和田市にある会社です。
私が使っているインナーケーブルはSP31スペシャルステンレスインナーケーブルです。
スペシャルと付くとおり日泉ケーブルさんで一番いいやつです。

※日泉ケーブル株式会社さまより画像をお借りしました
1.仕様
・31本の素線から構成されていてしなやか
・高密度で伸びが少なく強度が高い
・真円に近づけるスリック加工と電着コーティングでテフロンコーティングより低摩擦
・厳しい品質管理
(使ったことありませんが、スペシャルじゃない普通のインナーケーブルもラインナップしています。こちらもスリック加工されているようです。)
2.価格
SP31スペシャルステンレスインナーケーブルの価格は普通のやつの約2.7倍です。
・ブレーキ用は前後セットが2,860円(税込)
・シフト用は2本セットが3,300円(税込)
※価格は希望小売価格なので実売価格はもう少し安いです。
そんなに頻繁に交換するものでもないので受けられる恩恵を考えると高くないと思います。
アウターケーブル 仕様と価格

コーダーブルームはクリアーを選択しました
ウルトラライトアウターケーブル、見た目は変わらないけどめちゃくちゃ軽い
私のELVES VANYARに使っているのはウルトラライトアウターケーブル(ブレーキのみ)、妻のコーダーブルームに使っているのはステンレスアウターケーブルです。
1.ステンレスアウターケーブルの仕様
一般的なアウターケーブル中のコイル線は鉄で錆びますが日泉ケーブルさんのこのケーブルはステンレスです。
コイル線も一般的なシフト用はアウターと平行方向(コンジットというらしい)のところブレーキと同じコイル状となっています。
日泉ケーブルさんはストロークロスが生じるかもと言っていますがそれを感じたことは無くむしろ良いです。
ブレーキ用シフト用どちらもインナーライナーが入っていて抵抗が少なくなっています。
ブレーキ用は一般的なものと比べてかなり柔軟性があります。
色はなんと27種類もあります。クリアーは中のコイルが透けてきれいです。

※日泉ケーブル株式会社さまより画像をお借りしました
2.特別仕様もある
アウターケーブルもブレーキのみですがプレミアムアウターケーブルというスペシャル版があります。
通常版のインナーライナーはポリエチレン製ですがこちらはテフロン製で真円度が高く摩擦抵抗が少ないため耐久性も高いそうです。
私はこの商品があるのを知らず・・
次回交換時は購入しようと思っています。
なおこの商品はアウターケーブルとSP31スペシャルステンレスインナーケーブルがセットになったパッケージしかありません。
価格は7,920円で仮にケーブルの2,860円を引き算しても5,060円と高め、色は5種類です。
3.ウルトラライトブレーキケーブル
私のELVES VANYARに使っているのはウルトラライトブレーキケーブルです。
コイルがアルミニウム製で重量がステンレス製の48%です。
1台分で約60gの軽量化が可能です。
日泉ケーブルさんはステンレス版に比べ耐久性と剛性感が劣ると言っています。
これは比較してみたいところです。
価格は7,260円とかなり高め、色はクリアー・クリアーブラック・レーザーブルー・黒の4種類です。

※日泉ケーブル株式会社さまより画像をお借りしました
インプレッション

1.SP31スペシャルステンレスインナーケーブル
シマノ純正ケーブルとの比較です。
SP31スペシャルステンレスインナーケーブルを手に取ってみると表面がツルツルしていて、いかにも摩擦抵抗が少なそうです。
光沢もあってピカピカしています。
曲げても弾性はありますがかなり柔らかいです。
この柔らかさのおかげで湾曲部も抵抗が小さいのだと思います。
また組付け時に切断した際に素線がバラけません。
組付け後はブレーキとシフトがかなり軽くなります。
表面は電着コーティングなのでテフロンのように剥がれないのも良いところ。
耐久性はわかりません。私は素線が切れるまで使ったことがありません。
2.ウルトラライトブレーキケーブル
実際手に取ってみると笑ってしまうくらいの軽さです。
ケーブルグリスとブレーキの影響もありますがブレーキの引きも前後とも小指で引けるくらい軽いです。
リアブレーキはフルアウター(レバーからブレーキまですべてアウターケーブルでフレーム内でもワイヤーの露出がない)ですがホイールがロックするくらいちゃんと効きます。(ブレーキはEEbrakeを使用)
ブレーキキャリパーとシューのたわみもあるためアウターケーブルのみのインプレッションとは異なるかもしれません。
次回ステンレスアウターに交換した際に比較してみようと思っています。
おしまい
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