私のロードバイクはリムブレーキ、妻のロードバイクはリムブレーキで機械式変速です。
私が行っているブレーキワイヤー・シフトワイヤーの末端処理について紹介します。
ワイヤーの末端処理って?

ブレーキワイヤー・シフトワイヤーは調整を行うため、ブレーキや変速機の固定部分から余長を残して切断します。
ワイヤーはほとんどの場合外向き、手で触れられる位置にあります。
ワイヤーの切断面は鋭利なので物・衣服・皮膚と接触すると傷がついたり、刺さったりして危険です。
そのためワイヤー末端にアルミ製キャップをケーブルカッターでカシメて取付けるのが一般的です。
ですが、私はアルミ製エンドキャップがあまり好きではありません・・
アルミ製エンドキャップが好きじゃない理由

1.先端が凹凸して見た目がスマートじゃない気がする
アルミ製のキャップはほとんどがロケットのようなツバがついた形なのでカシメて取り付けると、細いワイヤー→出っ張ったツバ→カシメて潰れた部分→潰れていない先端、となり凸凹感が強いです。
そしてワイヤーは余裕をもって切断するのでブレーキワイヤーの先端はブレーキから、シフトワイヤーの先端は変速機から4~6cmほど飛び出しているので目立ちます。
「目立つからアクセントにしたい」という人もいるかもしれないのですが私は目立たない方がいいかな~と思っています。
2.ワイヤーの先端部がばらけやすくなる
キャップを取り付けてカシメると中のワイヤーは押し潰されて変形します。
ワイヤーはねじられたより線ですが、潰されることによってより線の結束が弱くなり、ばらけやすくなります。
ハンドルやデュアルコントロールレバーを交換する場合はワイヤーを通しなおす必要があります。
ワイヤーを新しいものに交換したばかりで再利用したい場合、変形してばらけた先端部がアウターケーブルのインナーライナーを傷つけたり引っかかったりすることがあります。
私が使っている日泉ケーブルのSP31ケーブルは素線が細く密実なためか比較的ばらけにくいです。
日泉ケーブルの記事はこちら

おすすめの末端処理方法

1.使用する商品と工具
熱収縮チューブを使用します。
Aliexpressでちょうど良い商品を見つけたのでかなり前から使っています。
長さは2cmでブレーキ・シフトケーブルどちらにも使用できます。
2個で0.15g軽量化できるようです(笑)。
ライターでもできますがヒートガンがあると安全で綺麗に施工できます。
熱で艶消しから透明になります
フロントディレイラー
リアディレイラー
ブレーキと同色の黒は目立たない感じ
2.施工方法
熱収縮チューブをワイヤー先端から0.5~1mm出した状態を保ちながらでヒートガンを使って収縮させます。
ライター等でもできなくはないですがフレーム・ブレーキ・ディレイラーを焦がしたりチューブを変色させる(特に透明)可能性があることと、均一に綺麗に収縮させるにはヒートガンじゃないとほぼ無理です。
きちんと取り付ければアルミキャップと同じかそれ以上の引張強度があり、簡単には抜けません。
またカシメないのでワイヤーの変形もありません。
取り外す際は爪をワイヤーとチューブの段差にかけて強く引っ張れば取り外せます。
細かいところですがおすすめです。
リンク先の商品は4色だけですが別で緑とか白とかを買ってきてイタリアとかフランスの国旗みたいにするのも面白いかもしれませんね。
おしまい
※レース等ではアルミエンドキャップの使用が義務づけられている可能性があります